2011年10月25日火曜日

Fibraplex / Carbon Fiber Tent Poles for MSR Hubba Hubba [283g]

DAC / aluminum Poles [465g]
P9042653

男にはHubba Hubba担いで山に登らなければならない時があります。

自立するし、ダブルウォールだから結露気になんないし、それなりの広さの前室2つあるし、なによりテント内が広い。
温泉宿に例えるなら一泊の宿泊料二万以上の部屋です。

・MSR / Hubba Hubba HP with Footprint [1882g]
しかし、フットプリント込みで1.9kg、、、

・MSR / Hubba Hubba HP [1675g]
インナーテント床の生地が結構しっかりしているのでフットプリントはいらないとして1.7kg、、、

やはりコイツの存在が頭をよぎります。
ピクチャ 6
・Easton Mountain Products / Kilo™ Tent [1170g]

けどコレ買っちゃったらハバハバは出動する機会も無くなり、誰の目にも触れる事無く段ボールの片隅でフライが加水分解してベチョベチョになって、、、
あぁっ!!そんなのハバハバが可哀想です!!!

そんな訳でFibraplexのカーボンポール買っちゃいました。
6月末に注文して7月末に届きました。シッピング込みでトータル183ドル。
P9042662
見てのとおり元より細いのでかなりコンパクトになります。

組み立て方は全くかわりませんが、継ぎ目はしっかりとハマッているかを確認。
このへんは偉大な大先輩のブログを参考にさせて頂いています。
IMGP4973
IMGP4977
出来上がり。
当然外観の変化はありませんし、テント内も全く変わらず。

変わる部分は強度です。元々はDAC社製のアルミニウムのポール。
素材の強度を『硬度(物質の硬さ)』と『靭性(物質の粘り強さ)』の2点から見ると

『硬度』カーボン > アルミニウム
『靭性』カーボン < アルミニウム

テントのポールに求めるべきは強風に耐えられる粘り強さ。
つまり強度の面では従来のものより劣るという事になります。

以前、剣沢キャンプ場にDACポールのハバハバを張った事があるのですが夜中に風の音が五月蝿くて目を覚ますと目の前に白いものが、、、
横からの強風を受けてフレームがひん曲がり、ハバハバのインナーが私の顔面に張り付いていました。

*ここでは前室のある面を『横』、ベンチレーションがある短い面を『縦』と呼びます。

確かこのときは縦面にあるループにガイラインをつけていなかったと思います。
なんにせよアレだけ曲がっても折れないDACポールの靭性に驚きです。

カーボンポールで同じ状況になったら、、、
ピクチャ 9
ひぃっ!!!考えたくありません。

となると強風を受けたときに曲がらないようにするしかありません。
というか今はそれしか思いつきません。

縦面はガイラインが張れるので良いとして、問題は横面。
さっそく多摩川の河川敷で実験です!!

まずはこんな感じで張ってみました。
とりあえず横面の剛性を知りたかったのでフライは無しで試してます。
IMGP6057
解りづらいですが、逆の面にも同じようにV字にガイラインが張ってあります。
IMGP6058
で強風が吹いたと仮定して横面を手でグイグイ押してみると、、、

結果は惨敗、、、

普通にグニャングニャン曲がってます。全くテンションがかかってません。
そりゃそうですよね、コレでいいならメーカーが最初からココにガイラインつくようにしてますよね。

すると横で見ていた嫁が
「上からじゃ、上から引っ張るのじゃ」
と言っています。

うーむ、確かに上から引っ張れればテンションかかりますね。
しかし、テン場でバイト君を雇って一晩中ガイラインを上から引っ張らせる訳にもいかなし、、、

上から、上から、、、はうっ!!!!
閃きましたよ!!!

すわっ!コレでどーよ!!
IMGP6071
黄色いガイラインで見えづらいですがV字に張ってます。
IMGP6068
ストックが一本しか無かったので片側だけですが、

結果は大成功!!!
片側だけでもテンションかかりまくりでビクともしません。

ハバハバ使ってる人ならわかると思いますがフライの内側のループに引っ掛けています。
ここに丁度良い長さの細引きをつけっぱなしにしといても良いかもしれませんね。
IMGP6065

実際に強風の中で使用してみないと何とも言えませんが、おそらくコレで大丈夫な気がします。
おそらく、、、大丈夫、、、かなぁ、、
まあ、今度試してみます

・MSR / Hubba Hubba HP w/ Carbon Fiber Tent Poles [1493g]
めでたく1.5kgを切ったハバハバHP。これで安心して使うことが出来ます。

6 件のコメント:

  1. めちゃくちゃ参考になりました!
    カーボンポールの詳細はもちろんのこと、
    僕も白馬岳で目の前に白い壁が迫ってきた思いをしたので
    すっかり共感して読むことができました。
    トレッキングポールを使って固定するとは…思いつきませんでした。
    確かにカーボンだと剛性が気になっていたのです。

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  2. 僕も夏の涸沢で白い壁に迫られた経験がある。
    嵐の中、内側からセンターポールを支え
    一睡も出来ず朝を迎えた事を思い出した。
    今度、嵐に遭遇した時は
    センターポールをストックとガイラインで吊らせて
    僕はゆっくりと朝まで眠らせてもらう事しよう。

    ストックでの固定は実戦で試す価値アリだね。
    僕もやってみる。
    カーボンポールは、高いので諦めますよw

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  3. yama-oson さん

    北アルプスの稜線でカーボンのフレームはかなり心細いですよね。
    壊れたらメーカーが無償で修理してくれるそうですが、3泊4日縦走の初日に折れでもしたらシャレになりませんしね。これで少し安心できるかと。

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  4. jackie さん

    ストックでの固定、是非試して下さい!
    そして結果をまとめてこのアイデアをCascade Designsに売りにいきましょうw
    で儲けた金でカーボンポールを買うと。

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  5. やはりゆったり二人用自立式はみなさん幅々なんですね〜。
    我が家の二人用自立式はgoliteのXanadu2+なんていうヘナチョコ駄作シェルターです。
    そして1.5kg以下だなんて素敵ですね〜。

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  6. Akinori さん

    葉歯刃場お気に入りなんですけど
    テン場でのカブリ率多いのがチョット…
    酔っぱらって違う家の前室を開けてしまいそうでw

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