2014年1月16日木曜日

130919~22_飯豊連峰_02




3日目

昨晩に吹いていた風も落ち着いたようで、穏やかな朝を迎えることができました。
4:00に起きて簡単な朝食を済ませ、5:00にテン場を出発。

トレイルには人の姿はありません。陳腐な表現になりますが「この世のものとは思えない」素晴らしい景色のなかを1人歩きます。





陽も昇り、ずいぶんと暖かくなりました。2時間も歩くとお腹が空いてくるので、朝食後に仕込んでおいたお気に入りの行動食を少しいただくことにします。


3日目のルートはこんな感じ。コースタイムは10時間とありますが、前日までのペースを考えると問題なさそうです。

下の写真は烏帽子岳山頂からの眺め。眼前に見えるのは梅花皮岳、奥には北股岳。
山頂に到着するたび、それまで見えていなかった景色が目の前に広がります。



北股岳山頂にてセルフタイマーで1人記念撮影。ここからは日本海も見えました。




門内小屋で小休止。ここで逆方向から歩いてきたハイカーと出会いました。

その方は、私が今日の宿泊予定地にしている杁差小屋から来たそうで、水場の水量がイマイチ(ほとんど溜まり水)だから、水量の豊富な頼母木小屋で汲んで行ったほうが懸命と情報を頂きました。

こういった出来事がハイキングに夢中になる要素だったりします。ドラクエ気分満載。

ここから先も最高な稜線歩きが続きます。




この日は9つの山頂を踏むルートなので、決して楽な行程ではないのですが、標高2000M以下での行動が多く高山病に苦しむこともありません。

標高が低いからと言って眺望が悪い訳でもない。森林限界の低い東北の山は大好きです。
北海道の大雪山は森林限界が約1000〜1500mだそう。息子が大きくなったら、嫁と三人で歩いてみたいなぁ。

頼母木小屋に到着。聞いた話通り豊富な水量。手前にあった梅花皮の【治二清水】もかなりの水量でした。


時刻は11:30、歩き始めて6時間30分経過。長めの休憩をとり昼食を頂くことにします。
とても眺めの良いテン場で、目の前のテントの方は食事のあと昼寝をして、一日のんびりすると言っていました。

頼母木小屋から先の山容。大石山、鉾立山、奥に杁差岳と続きます。



本日の宿泊地、杁差小屋に到着。大石山と鉾立山の間はかなりの高低差で苦しかったな。。。

時刻は14:30。シェルターを設営して、午後はのんびりと過ごします。


そういえば2年程愛用してきたVASQUE/AETHER TECHの側面メッシュが破れてしまいました。機能、デザイン共に気に入っていたので残念です。

今回の山行では長時間歩き、終盤は足裏が痛くなることが多々ありました。そんなこともあり帰宅後にLa Sportiva/Wildcat 2.0を購入。boaシステムのシューズが欲しいところでしたが現行ではイカすデザインのものが無いので断念。

夕食はアルファ米に服部先生のカレー


この日は、避難小屋に数名いましたが、テント泊のかたはいませんでした。
新潟の夜景をしばし楽しみ、寒いのでそそくさとシェルター内に。やはり大分疲れていたようで、すぐに就寝となりました。



4日目


最終日、シェルターを叩く雨の音で起床。


この日は大石ダム目指して下山。

ほとんど下りなのにコースタイムは7時間と長め。稜線歩きと違い展望が良いわけではないので、途中何度も心が折れかけましたが、どうにかなる訳でもないので無心になって黙々と歩き続けます。





登山道が終わり、林道歩きが1時間30分とこれまた長い。アニメを観ながらダラダラ歩きます。
*見通しの良い誰もいない直線でのことですが「歩きスマホ」は事故につながる恐れがあるのでオススメはしません。

大石ダムからはタクシーを呼んで越後下関駅へ向かうのですが、softbankはここでも圏外(docomoはつながるようです)
結局、ダムの管理人さんにタクシー会社へ連絡してもらいました。


電車に乗る前に、駅近くのレストランで腹ごしらえ。山頂からの景色も格別ですが、下山後の食事も欠くことのできない楽しみの1つ。無事下山したことに安堵しながら、モリモリ食べます。



ハイキングに夢中になりだした頃に拝見していたブログ。そこに載っていた写真をみて以来、ずっと行きたかった飯豊連峰。今回は念願かなって大満足。想像以上に素晴らしいところでした。

おしまい

2013年11月19日火曜日

130919~22_飯豊連峰_01

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遅めの夏休みがとれたので、かねてからの願いだった飯豊連峰へ行ってきました。

山を表現する場合に、険しい山を「男性的」なだらかな山容を「女性的」と言うことがありますが、この連峰の中心である飯豊山と大日岳を結ぶ稜線はまさに「女性的」の一言に尽きます。

のんびりした山行を好む私には、うってつけの山です。


1日目

東京駅10:08発【やまびこ133号】で郡山へ。
郡山で磐越西線に乗り換えて、会津若松を経由し野沢に向かいます。
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磐越西線の雰囲気が旅情気分を盛り上げてくれます。もちろんビールは購入済み。

野沢からは西会津町が運営しているデマンドバス(要予約)で弥平四郎の集落まで。softbankは圏外ですね。。。
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集落から登山口までは1時間30分の林道歩き。
歩き始めが15:00とかなり遅めですが、1日目は登山口からすぐの祓川山荘に幕営するので日が落ちる前には辿り着く予定です。
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林道歩きが退屈だったのでダウンロードしておいたPodcastを聞きながら歩くことにしました。
最初、iPhoneをPatagonia Tropic Comfort Hoodyの胸ポケットに入れていたのですがどうも調子が良くない。何か良い方法はないかと思案していると、はっと思いつきました。
以前swift packに縫い付けたCamera Strap Hooksに、これまた以前LIFEPROOFに取り付けたコードを引っ掛ければ、スピーカーが耳元へ向いてなんともいい塩梅に。本来カメラ用に付けたものでしたが、ここのところカメラは自作のサコッシュに入れているので、フックを外そうか悩んでいました。思いとどまっていて良かったです。

そうこうしていると、あっという間に祓川山荘に到着。
山荘脇に適度なスペースがあったのでシェルターを設営。
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他に誰がいるでもないので無人の山荘に泊まれば良いのでしょうが、どうも山奥の小屋に1人で寝るというのは気が進みません。いつもの見慣れたKhufuの天井のほうが落ち着きます。



2日目

久しぶりの縦走ということもあり、祓川山荘からコースタイム6時間の切合小屋を2日目の幕営予定地としていました。ところが、いざ歩いてみると切合小屋に10:00到着。
こりゃまだまだ歩けるぞ!ってことでコースタイム10時間の御西小屋を目指すこととなりました。
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地図には【十森】とかいてある最初の水場。このあとも水場マークがあったのでスルーしてしまいました。ところが【猪尾】の水場へは危険と表記された看板が。当然そんなとこは行きませんw
【三国小屋】の水場は小屋から15〜20分位下ったところにあるとのこと。当然そこもいきません。

そんなわけで切合小屋まで手持ちの水は300ml程度。天気は快晴です。加えて私は汗っかきです。
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途中、すれ違ったハイカーに「水を恵んで下さい。。。」と言うことなく切合小屋に辿り着けました。

予定より早い到着。天気もよいので、のんびりと日清カップヌードルリフィルを頂くことに。
山の上で食べるカップ麺は美味いです。
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食後は飯豊の美味しい水でSTARBUCKS VIAのアイスコーヒー。

水分補給もエネルギー補給も完了。飯豊山へ向かいます。
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飯豊山頂からの眺め。左奥に見えるのが飯豊連峰の最高峰、大日岳。右奥に伸びる稜線を3日目に歩きます。

御西小屋へ向かうなだらかな稜線。ハイキングに夢中になりだした時からずっと歩いてみたかった場所。
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御西小屋が見えてきました。なんだか素敵な場所にありますね。

小屋の管理人さんに500円の幕営料を支払い、雪渓の氷で冷やされたビールも売って頂きました。
とりあえずビールを飲んでから設営。小屋の周りは5〜6張程度のスペースですが、テント泊は私一人。
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水場は小屋から5分程下った場所にあります。

今回は奮発してウイスキーは山崎12年を担いできました。飯豊の水で割ったウイスキーを呑みながらiTunes Storeでレンタルした映画を鑑賞。この上なく幸せな時間。
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シェルターの設営箇所の都合上、西日が強く参っていましたがGoLite CHROME DOMEで問題解決。
風で飛ばされないようにカラビナでペグと連結。
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夜は横から吹き付ける風が強く、シェルターをかなり揺らしましたが、サイドのガイラインを張ってあったこともあり問題なく過ごせました。
ただ隙間から入ってくる風はつま先から体温を奪い、なかなか寝付けません。仕方なく外に出て、Khufuに付いているフラップに石を置き隙間を密封。正確な温度変化は分かりませんが体感は5℃くらい変わったのでしょうか。非力な防寒具でも、なんとか寝付くことができました。

つづく



以下、備忘録。

シェルター内の気温16℃。

finetrack / フラッドラッシュ®スキンメッシュT size-L
Patagonia / Tropic Comfort Hoody size-M
OMM / Cypher Smock size-M
Western Mountaineering / Hooded Flash Jacket size-M [850FP/85g]

Arc'teryx / Palisade Pant 32"
mont-bell / U.L.ダウンパンツ Men's size-L [800FP/45g]

smartwool / PhD Running Light Mini
SealSkinz / Mid Light Socks

mont-bell / U.L.コンフォートシステムピロー
Hiker's Depot / TOP QUILT [463g]
山と道 / U.L.Pad15s 100cm
山と道 / U.L.Pad15s 30cm